商標の調査及び出願を行うべきタイミングは?
2021年2月15日(1)商標を決定する過程
商標の調査は、商標を決定する過程、より具体的には、商標をある程度決定した段階で行うことが理想的です。商標の調査の結果、他の誰かの商標登録が存在していることがわかれば、別の案を考えることができます。
商標登録を受けるためにはさまざまな条件(要件)を満たさなければなりません。(「商標登録を受けるための条件は?」をご参照ください。)
従って、商標を決定(確定)する前に専門家の判断を聞いておくことが最善の方法です。
(2)商標の確定後
商標を決定する過程で商標の調査を行い、調査結果を踏まえた上で商標を確定し、その後に商標登録出願を行うことが理想的です。
(3)商標の使用後
商標を商品やサービスに使用し、売れ行きなどの感触をつかんだ後に商標登録出願を行うことも考えられます。この場合も、商標を決定する過程で商標の調査を行うことが理想的です。
商標の使用を開始した後に商標の調査を行うのは、他社の商標登録が存在するリスクがあります。詳しくは「自身が使用している商標と同一又は類似の商標を他人が商標登録していたら?」をご参照ください。
ただし、このタイミングでも他人の登録商標が存在していなければ問題なく使用を継続することができますし、商標登録出願を行えば商標登録されることとなります。
(4)商標の使用により信用が大きくなったとき
商標を商品・サービスに使用することで商標に信用が蓄積していきます。(「なぜ商標権を取得する必要があるの?」をご参照ください。)
商標に信用が蓄積し、その信用が大きくなったタイミングで未だ商標登録を行っていないのであれば、商標に蓄積した信用を保護するためにも、速やかに商標調査を行った上で商標登録出願を行うことをお勧めします。
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